Yutaka

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Woody Days

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木とともに暮らす日々Woody Days

思い出がやさしく寄り添う

取材・執筆/それからデザイン 写真/杉能信介

JR高崎線北本駅から徒歩10分。

赤みがかった茶色い屋根。
渋いオレンジ色の柱。 オフホワイトの外壁とのコントラストが気持ちいい。

楽しそうな子供の笑い声も聞こえてきた!

このお家は志村さん邸だ。 ご主人の徳郎(とくろう)さん、奥様の麻美(あさみ)さん、そして優奈(ゆな)ちゃんの3人家族。
今年で結婚10周年目とのこと。おめでとうございます!
そんな志村さんご夫妻、実はお二人そろって薬剤師を生業にしている。もともとは、同じ大学の薬学部の出身で、それからのお付き合いなんだとか!

「最初は同じ大学で、顔を知っている程度でした。それから4年生になり、たまたま研究室が一緒になったんです。さらに実験台スペースも隣の席になり、だんだんお互いを知るようになりましたね。できたての小さい研究室だったので、人数が少なく、アットホームな雰囲気でした」

大学からのお付き合いでご結婚まで至ったとは、なんとも魅力的なお話。自然体でやわらかな雰囲気を持つお二人には、心地いい空気が流れています。きっと出会った頃からずっと仲がいいのだろうな。
お二人は薬剤師をされているとのことですが、お仕事は忙しいですか?

「大学卒業と同時に薬剤師になる試験を受けて、薬剤師の資格を取りました。今も日々勉強ですね。自分が勉強したことで、患者様のお力になれるときは、大きなやりがいを感じます」

とは徳郎さん。なんとも頼もしいお言葉、素敵ですね。
ところで、ご家族ではどんな休日を過ごすのですか?

「仕事柄、土日出勤もあり、なかなか休日が合わないですね。なので、お家でのんびりしたり、ショッピングモールに行ったりすることが多いですね。ただ、優奈はディズニーランドが好きなので、去年は2ヶ月に1回くらいは遊びに連れていっていました」

優奈ちゃんの一番好きなキャラクターはアリエル!他にもプーさんやデイジーのぬいぐるみ、ミニーちゃんとのツーショット写真など、優奈ちゃんの遊び場は大好きなディズニーたちに囲まれています。

「1階のリビングが、子供の遊びスペースになっています。キッチンからも、子供の様子がわかっていいですね。優奈も喜んで遊んでいます」

とは麻美さん。優奈ちゃん、最近マイブームだというパズル遊びに夢中でした。
今日一日、とっても楽しそうでしたよ!

一方、2階に足を運ぶと、和室がありました。まるいぼんぼりのような照明が、和の雰囲気を演出します。ぐっと落ち着いた空間ですね。床に敷かれている正方形の格子状の畳、あまり見慣れないですが、沖縄の琉球畳というものだそう。

「夫婦そろって、沖縄好きなんです。琉球畳にも憧れがあったので、このデザインにしました」

格子状に並べられているのがおしゃれですね。 窓際には沖縄のシーサーもお出ましです!

表情がなんともユニーク。色使いが涼しげで、南国っぽい。徳郎さんは独身時代から沖縄が好きなんだそうですね。

「シーサーは、私が独身時代に買ったものです。昔から沖縄が好きで、よく足を運んでいましたね。昨年は優奈も一緒に、はじめて3人で沖縄に遊びにいくことができて嬉しかったなぁ。まだ小さい優奈にとっては、はじめての海。最初は怖がっていましたが、次第に慣れていき、浮き輪で泳げるようになりました」

人生はじめての海水浴、ドキドキワクワクでいっぱいだったろうな。優奈ちゃん、泳げるようになってよかったね。ちなみに、沖縄は離島にも行くのですか。

「離島にも足を運びますよ。一番良かったのは、慶良間諸島にある渡嘉敷島。海の青が濃くてすごく綺麗です。夜の星空はまるで天然のプラネタリウム。はじめて見た時は、心から感動しました!」

次は家族3人でいつ行くのかな。コバルトブルーの海。きらきら、星が満天のプラネタリウムの夜空。みんなで観にいきたいですね。

Yutakaで家を建ててから2年ほど経つ志村さん。住んでみて、いかがですか。

「以前はマンションで暮らしていました。大きな違いはなんと言っても、木の温もりと開放感。吹き抜けになっているので、ゴロンと寝転んだときなんか、とても気持ちいいです。外の庭では、子供が走り回ることもできるし、子供にとっても嬉しい家なんじゃないかな」

とは、徳郎さんの感想。

「優奈、誰かが遊びに来るとすごく嬉しがるよね!」

優奈ちゃんもこのお家のことをとっても気にいっている様子。
広い天井。柔らかな温もりを感じる床板。
大人も子供も嬉しい、木のお家ならではの心地よさですね。

春夏秋冬、それぞれの感じ方はどうでしょう。

「晴れた日は、太陽の温かさがそのまま家に伝わってくる感じで、とても暖かいです。埼玉は晴れの日が多いので、冬でも快適に過ごせていますよ。寝るときも、マンションの頃に比べて、薄めの布団で済んでいます。布団が一枚減ったかな。ただ夏は、日当たりもよいので、冷房1台は回しておきたい感じですね」

吹き抜けでも暖かく快適に過ごせるのはいいですね。お家に帰ってきて、家が暖かいとホッとしますね。 麻美さん、この家でお気に入りの場所はありますか?

「キッチンですね。家を建てる前からアイランドキッチンに憧れていました。広々しているので、使いやすいのが嬉しいです。子供の様子が見られるのもいいですね」

「食洗機はASKOさんのものを使っており、これも気に入っています。洗い上がりが綺麗なのはもちろんのこと、乾燥が早いことやフィルター掃除が楽なのも嬉しいポイントですね!Yutakaさんには、食洗機ありきでキッチンの設計図を作ってもらいました」

リビングも見渡せる広々とした使いやすいアイランドキッチン、憧れますね。後片付けの食洗機も使いやすいとなると、料理するのがますます楽しくなりそう!

そういえば、Yutakaとの出会いのきっかけなども気になるところです。
徳郎さんは、もともと木の家に憧れがあったのだそうですね。木の家に住みたいと思うようになったきっかけは何だったのでしょう。

「私の父は、スキューバダイビングのインストラクターだったので、アウトドアの遊びにはよく連れて行ってもらいましたね。小学生くらいの頃には、毎年のようにダイビングクラブの皆さんと越前海岸に行ったなぁ。お昼はシュノーケリングやダイビング、夜はBBQや花火を楽しみました。越前海岸といえばアワビやサザエが有名ですが、たくさん食べさせてもらって嬉しかったですね!」

とっても楽しそうで羨ましいな!昔懐かしい思い出ですね。

「そんな風に、子供の頃から自然に触れる機会が多かったので、家探しをするときも、自然が身近に感じられる『木の家』というのがキーワードの一つでした」

一方の麻美さん、木の家にはそれほど興味がなかったとか。

「当初、私の好みは全然違いました(笑) 個人的には、白い外壁で、欧風の外観のお家に住みたいなと思っていました・・・」

徳郎さんは木の家、麻美さんは欧風のお家に住みたかったとは、理想のイメージがずいぶん異なっていたのですね。
ところで、Yutakaとはどうやって知り合ったのですか。

「大手の住宅展示場など、国産材を使っているような工務店さんやメーカーさんはたくさんありましたが、木についていろいろ調べていくうちに、地元・埼玉の建材である西川材の存在を知りました。建材として素晴らしいものであることに加え、地元で育った木で家を建てると家が長持ちするという話も聞いて、純粋に興味が湧きましたね。そうして、だんだんと地元の木を使った家に住みたいなという気持ちが芽生えるようになって。インターネットで調べていくうちに、西川材で家を建てるYutakaさんにたどり着きました」

とは徳郎さん。木は木でも、地元の木で建てられた家に住みたいとは、並々ならぬこだわりを感じます。
子供の頃から自然を見て触れ、感じてきた体験が、徳郎さんの感性を育んだのかな。

「Yutakaの安食さんは、地元の木を使った家づくりの考えなどについて、たくさん話をしてくれました。私も、自分のこだわりや希望を伝えやすかったです。安食さんは、いい人、熱い人っていう印象でしたね。結局、設計図が仕上がるまでには、半年はかかったかなぁ」

理想の家を建てるために、お互い遠慮のない意見交換をされたのですね。
具体的には、どのような話し合いが行われたのでしょうか。

「打ち合わせでは、まず私たちの思い描く希望を伝えました。そこで返ってきたのは、ただ私たちの希望をかたちにしただけではない、プラスアルファの提案。自分たちのイメージをよりよい形に変えてくれるという期待感がありました。例えば、リビングとダイニングを広々と使いたかったので、それらをつなげたL字型の間取りにしたいとお伝えしました。そうすると、安食さんからは、少し角度のついた「く」の字型にすると良いとのアドバイスをもらいました。そうすると広く感じられるからです。自分たちではなかなか気づけないことを、プロの視点から提案していただきました」

「ただ、いただいた提案を覆したことも、もちろんありました。2階の和室前は最初、透明の板で仕切るご提案をもらったのですが、私は内装の素材はなるべく西川材を使いたかったので、変更してほしいと伝えました。そんなこんなで時間はかかりましたが、一つひとつの話し合いを大切にしてくれていて、嬉しかったですね」

粘り強い打ち合わせの一つひとつが、このお家の心地よさを作っていったのだなぁ。
お庭のウッドデッキも素敵ですね。

「お庭に植える木々はYutakaさんのセンスにお任せしました。 季節ごとに変化が感じられる落葉樹と、春夏秋冬、緑が感じられる常葉樹を組み合わせるのがよいとのことでした。トネリコやブルーベリーなどが植えられています。ブルーベリーは小さなつぼみがつき始めましたね」

思い描いていた理想の暮らしがかたちになってよかったですね!
学生時代に出会ったご夫婦と同じように、Yutakaとの出会いも運命的だったのかな。

「実はYutakaさんともう一つ候補に上がっていた工務店さんがありました。もう一つの工務店さんは、西川材を土台の部分や見えない部分にのみ使っていました。見えている部分は、地元の木ではない、外国の木を使っていたんです。私は中も外も地元の木を使ったお家が嬉しいなと思っていたので、少し違うかもしれないと思ったんです。あと、最後の一押しは、安食さんの熱い人柄ですかね(笑)」

憧れていた木のお家。長い道のりを経て実現したのなら、喜びもひとしお。夢がかたちになって嬉しいですね。

最後に、お二人がこのお家で楽しんでいきたいことなどを教えてください。徳郎さんは、

「お庭で子供用の小さいプールで優奈を遊ばせたいですね。夏までに庭をきれいにして、プールが置けるようにしたいな」

お庭でのプール、とっても楽しそうだな。夏が待ちきれないですね!麻美さんは、

「優奈が大きくなったら一緒にごはんを作ったりできればと思い、キッチンは通路スペースを少し広めに取ったんです。優奈と料理ができたら嬉しいですね。クッキーやハンバーグを一緒に作って楽しみたいですね」

麻美さんと徳郎さんの愛情を一身に受けて、とっても幸せそうな優奈ちゃん。こっちまで幸せな気持ちになっちゃうな。
元気いっぱいの優奈ちゃん、このお家でスクスク育っていってほしい。

(2016/4/17 取材・執筆/それからデザイン)

志村邸 DATA

所在地 埼玉県北本市
お引き渡し日 2014年7月
家族構成 夫婦+子供1人
こだわりワード オール国産材、木の家、西川材、吹き抜け

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