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BLOG-01棟梁日記

鉋(かんな)砥ぎ

  こんばんは。

今日は、久しぶりに刃物砥ぎについて紹介しようと思います。

大工道具と言うと丸のこや電動ドライバーのような

電動工具をイメージされる方も多いと思いますが

本来、大工道具とは鉋や鑿(ノミ)の刃物道具や

玄能(金づち)、さしがね、墨つぼ等の手道具を大工道具と言って

電動工具は工具なのです。

このホームページの「大工の想い」でも紹介していますが

電動工具やエアー工具(主に釘打ち機等)も無くてはならない

大切な”道具”ですが、鉋や鑿といった道具こそ大工は大事にしなければいけないと

自分は思っています。

鉋の刃を研ぐ砥石です。

左の緑色の砥石が中砥(なかと)と言ってまず刃を付ける砥石です。

刃物は使っているうちに丸くなったり欠けてしまったりします。

その刃を再び鋭くする作業です。

素材はセラミックです。

 

 そのすぐ横にある石が仕上げ砥(ならし砥とも言う)です。

その名のごとく、中砥で付けた刃をさらに鋭く綺麗に仕上げる砥石です。

この仕上げで刃が切れるか切れないか決まると言っても良い位

重要な工程です。

これは天然の砥石ですがもちろん人造の仕上げもあります。

自分のはそんなに高価な天然砥石ではありませんが高価なものでは

数十万円なんて砥石も珍しくありません。

 これは仕上げをかけたところですが

真っ平らに砥げると、このように手を離しても

砥石と刃が密着します。

砥ぎが下手なうちは刃の”面”を平に研げずに丸くなってしまいます。

真っ平らに研げないと絶対にこのようにくっつか無いのです。

こういう状態になったら研ぎ上がりと言う方もおられますが

厳密に言うと、昼休みの僅か3、40分では本当に良い刃まで行きません。

薄く削る競技に出る様な方は何時間も研ぐのです。

実質、仕事で使う事を考えるとなかなか難しいのですが、

何かの機会に自分もやってみたいと思います。

 本日は久々に鉋砥ぎを紹介いたしました。

 

 それではまた。。。

 

     棟梁 安食 保

 

 

 

 

 

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yutaka | 2013年2月1日

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