2013年 2月
あきる野の家~木完
こんばんは。
去年の11月、刻みから始まりました「あきる野の家」。
無事に木工事が完了しました。
狭山に比べて体感的に、そうだな~2度3度違う感じがして
しかも今年は何回か雪も降る寒い現場でしたが
終わってホッとするのと同時に、毎回ですが少し淋しい気になります。
1階リビングですが腰壁にシナ合板を貼りました。
対面キッチンのカウンターが見えます。
大きな窓からはあきる野の綺麗な景色と空が良く見えます。
2階東側の洋間。
天井は杉板貼りです。
ベランダからも同じく、絶景が広がります。
すいません、、、景色の写真を撮り忘れました。。。
すごく綺麗です(笑)
2階洋間側からホールを見ています。
左は畳スペースの入口で欄間が付いて天井が一体化しています。
また一つ現場が終わり、また新しい現場に向かいます。
次は大宮の家(仮)です。
上棟は3月15日の予定です。
あきる野の家は3月中に引渡し予定です。
棟梁 安食 保
足場撤去
こんばんは。
土曜日の夜、WBCの壮行試合のオーストラリア戦を見ました。
8回までなかなか打てなくてダメかななんて思ってましたが
まさかの相川逆転3ラン!
本線に向けて勢いづきそうな勝利でしたね☆
先週末に弟子のカズマが流行りに乗り、インフルエンザに。。。
水曜日から復帰しましたが、さすがに辛い日々だったそうです。
普段、元気だと健康のありがたみを忘れがちですが
やっぱり元気が一番ですね。。。
皆さんも流行りに乗りませんように。。。
あきる野の家は木工事完了間近で今日は足場が撤去されました。
北側の玄関アプローチ。
玄関はウッドドアで先日河野塗装さんに塗装してもらいました。
外壁はモルタル。リシン吹き付けです。
破風、軒天は杉を使っています。
南側を隣の八幡神社から撮ってみました。
南側は4m以上下がっているので前に家が建っても
日当たりを遮られる心配は全くありません。
左の引き違い窓はお風呂で素晴らしい景色を観ながら入れそうです。。。
こんな感じです。。。
日曜日の朝風呂とか気持ちよさそ~(笑)
紅葉の次期なんか楽しみですね。。。
あと少しで完成です。
施主様に喜んで頂けるようにラストスパートです。。。
棟梁 安食 保
足袋・草履
おはようございます。
昨日、現場で作業中にふと足元に目が止まりました。
足袋と草履。
普段何気なく履いていますが、昨日はなんか格好良く見えたのです。
自分が小僧の頃、外部が終わり内部の造作になるとはかされていました。
しかし、いつからか安い上履きを履くようになりそれが当たり前に来ていましたし、
周りの大工さんもそうでした。
一昨年位でしょうか、ふと読み返した宮大工さんの本で足袋や草履に対する
拘りや意味を改めて知りました。
草履は安全面で言うと優れていません。
足をぶつければ痛いし、古くなってヨレヨレになると脚立等に
ひっかっかって危ないのです。
だからこそ、気をつけて歩くし、丁寧に仕事をするようになるのです。
この忘れ欠けていた感覚。効率ばかりを考えた事によって
失われていく古き良き日本の伝統や日本人の粋(いき)。
自分もすごく反省して昨年から”足袋に草履”に戻しました。
どうですか・・・?
粋でしょ?
棟梁 安食 保
階段と外壁
こんばんは。
このところの寒さでちょっと体調が悪いのですが
日、月で連休させてもらい、だいぶリフレッシュ出来ました。
あきる野の家は、順調に進んでいます。
造作の方は階段が終わりまして、ボード貼りってとこです。
今回の階段は杉の40ミリの段板を使います。
5段目からは6段の廻り階段です。
壁に段板が飲み込まれるタイプなので側板は構造用合板の24ミリで
壁の下地兼用にしました。
蹴上げが180ミリ15段のだいぶ緩い階段で上り易いです。
蹴込も杉の征目にしてみました。
なかなか綺麗にできて、良い感じです。。。
外部は河野塗装さんが吹き付けしてくれて
綺麗に仕上がりました。
なんと言う色か聞くのを忘れてしまいましたが
グレーと言うか・・・落ち着いてとてもいい色です(笑)
あきる野の家もあと僅かで木工事完了です。
ラストスパート、体調に気をつけてがんばります。。。
まだまだ寒い日が続きますが皆さんも風邪などひかないように・・・
棟梁 安食 保
鉋~削り
鉋(かんな)砥ぎ
こんばんは。
今日は、久しぶりに刃物砥ぎについて紹介しようと思います。
大工道具と言うと丸のこや電動ドライバーのような
電動工具をイメージされる方も多いと思いますが
本来、大工道具とは鉋や鑿(ノミ)の刃物道具や
玄能(金づち)、さしがね、墨つぼ等の手道具を大工道具と言って
電動工具は工具なのです。
このホームページの「大工の想い」でも紹介していますが
電動工具やエアー工具(主に釘打ち機等)も無くてはならない
大切な”道具”ですが、鉋や鑿といった道具こそ大工は大事にしなければいけないと
自分は思っています。
鉋の刃を研ぐ砥石です。
左の緑色の砥石が中砥(なかと)と言ってまず刃を付ける砥石です。
刃物は使っているうちに丸くなったり欠けてしまったりします。
その刃を再び鋭くする作業です。
素材はセラミックです。
そのすぐ横にある石が仕上げ砥(ならし砥とも言う)です。
その名のごとく、中砥で付けた刃をさらに鋭く綺麗に仕上げる砥石です。
この仕上げで刃が切れるか切れないか決まると言っても良い位
重要な工程です。
これは天然の砥石ですがもちろん人造の仕上げもあります。
自分のはそんなに高価な天然砥石ではありませんが高価なものでは
数十万円なんて砥石も珍しくありません。
これは仕上げをかけたところですが
真っ平らに砥げると、このように手を離しても
砥石と刃が密着します。
砥ぎが下手なうちは刃の”面”を平に研げずに丸くなってしまいます。
真っ平らに研げないと絶対にこのようにくっつか無いのです。
こういう状態になったら研ぎ上がりと言う方もおられますが
厳密に言うと、昼休みの僅か3、40分では本当に良い刃まで行きません。
薄く削る競技に出る様な方は何時間も研ぐのです。
実質、仕事で使う事を考えるとなかなか難しいのですが、
何かの機会に自分もやってみたいと思います。
本日は久々に鉋砥ぎを紹介いたしました。
それではまた。。。
棟梁 安食 保