Yutaka

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BLOG-01棟梁日記

階段物語

  こんばんは。

風邪をひきました。。。

先週末からちょっとおかしいなと思ってたら

日曜日に悪化。GWで2連休させてもらって助かりましたが

まだ本調子には程遠い感じです。。。

季節の変わり目、皆さんもご自愛ください。。。

 

 さいたま市の家は階段造りが続いています。

先週、中2階から2階への階段をかけました。

 8段の階段です。

段板は杉の40ミリ厚を使いました。

凄く綺麗な材料をフォレスト西川さんが入れてくれました。

現場で鉋仕上げしたので艶つやです。

 

 今日からは1階から中2階のメイン階段にかかります。

段数は上がりきり12段。形状は同じです。

 刻んだササラを場所に仮置きして床との接点、

2階框との接点を確認します。

 この階段は全て組んでからでないとかけられないので

意外と大変で手間がかかります。

ぐるっと化粧で見えるのでなおさらです。。。

 段板には滑り止めの為トリマと言う機械で丸く溝を付けました。

 

 今日、階段を刻みながら、ふと思い出しました。

 実は自分、独立するまで、まともに階段をやったことがなかったのです。

自分の親方は、何しろ仕事をやらせてくれない親方でした。

俗に言う「仕事は見て盗め」ってやつです(笑)

もちろん、親方が階段をやるときに手元となって手伝ってましたが

自分で墨を付けて刻んで取り付けまでやった事が無く独立したのです。

 

 独立して初めての現場で、普通の6段廻りの階段に出くわしました。

墨の出し方がさっぱり解らず途方に暮れて、変なプライドが邪魔をして

親方にも聞けず時間だけが過ぎて内蔵がブルブルしてパニクってました(笑)

 

 とにかく出せる墨は全部出そうと壁に薄ベニヤを何枚も貼り

1段目から全部墨を出して1週間掛かってやっと完成しました。

当時は本当に苦しかったけど完成した時の感激とホッとした安堵感を

今でも鮮明に覚えています。

 

 今回の階段は、あの時かけた普通の6段廻りの階段より

遥かに難しく、組む順番や段取りによって大変な事になってしまいます。

 でもこうして落ち着いて対処出来る様になったんだな~なんて

昔の思い出を振り返りながら楽しく造れました。。。

 

 弟子のカズマもいずれやらせるつもりですが

自分と同じ様にやらせないで独立させちゃおうかな~(笑)

 

 明日は手摺を付けようと思います。。。

 

 ちょっとした”階段物語”でした。。。

 

     棟梁 安食 保

 

 

 

 

 

 

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yutaka | 2013年5月1日

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