Yutaka

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BLOG-01棟梁日記

プレゼント

    こんにちは。

 昨日は雨が降り、このところの暑さから一転涼しい1日でした。

 

我が家では、「この時期に!?」と感じる「鍋」が夕食でした。

でも、これが旨いんですよね(笑)

 汗をかきながら食べる鍋も良いもんです。。。

ビールもすすみますしね(笑)

 是非お試し下さい。。。

 

 先日、引き渡した小手指のリフォームですが

昔の家なのでベランダへ出るのに大きな段差がありました。

 

 奥様が洗濯物を干すのに毎日大変なので、

端材で踏み台を造ってプレゼントしようと思いました。

先ずは製材。

 

 粗木の杉の板を自動鉋版で荒削りをして

寸法を決めます。

 

 中間に少し大きめな節が有りますが後でカット出来ます。

 裸足で踏んでも痛くないように鉋で仕上げます。

 

 機械での仕上げとでは肌触りが違うので

ここは拘りたいところです(笑)

 

 昔の大工さんは自動鉋版が無かったので、

粗削り、中削り、仕上げと、それぞれ用途の違う鉋を持っていました。

 

 自分は木工機械が発展して便利になった世代ですので

中削りと仕上げだけを用意しています。

 

 仕上げ鉋も機械があるので仕上げだけでも用は足りる時代です。

  綺麗に仕上がりました。

 

 すべすべで肌触りも悪くありません。

 

 綺麗に仕上がると水も吸い込みにくくなるので

ベランダに置き忘れても大した影響を受けません。

 

 

 次に脚を加工します。

 

 普段、加工場で加工した端材をとっておきます。

脚は何を使おうかなと周りを見渡すと

丁度良いヒノキの端材が有りましたのでそれを使います。

 

 小さい材ですので、クランプでしっかり押さえてノコを引きます。

  ノミで刻んでいきます。

 

 ここでもクランプでしっかり固定。

 

 ノミが垂直に立っていますが、なかなかこれが難しく

小僧(見習い)の時は知らないうちに手前に倒れたり

奥に倒れたりで親方に怒られたものです(笑)

 

 またノミの砥ぎ方も影響が大きく

刃が平に砥げていないと真っ直ぐ掘り下げていくことが出来ません。

 

 やはりいい仕事をするにはキレる道具を作ることが絶対条件なのです。。。

 

 こんな感じで仕上がりました。

 

 杉はあまり匂いが無いのですが

ヒノキはご存知の様に香りが強いです。

 

 雨にも強いので脚には良いかな。。。

 

 

 完成!

 

 幅が210ミリ、長さは600ミリ、高さは180ミリです。

 

 完成すると早く喜ぶ顔が見たくなります(笑)

 

 

 てな訳で(笑)

早速持って行きました!

 

 すごく喜んでくれて造って良かったな~と。。。

 

 真新しい畳の香りとヒノキの香りがとても心地良いです。。。

 

 お茶をご馳走になり、引越しの苦労をお話してました。

 

 綺麗になったのは良かったけど、職人さん達が来なくなってしまうのが淋しいと

奥様に言われて、何ともほんわかしました。。。

 

 またこうしてお客様と過ごせるように。

 

 次の仕事にむかいます。。。

 

        棟梁 安食 保

 

 

 

 

 

 

 

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yutaka | 2014年5月22日

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