BLOG-01棟梁日記
砥ぎ場
こんばんは。桜も終わりですね・・・
春になって暖かい今日この頃、水道の水温もだいぶ上がり
刃物を研ぐのも手がかじかまなくなり、楽になりました。
弟子のカズマは、毎日砥ぎます。
鉋を研いでるとこですね。。。
この姿勢が大工の「正座」とでも言いますか、基本姿勢です。
彼も最初は両膝を着き、カッコ悪い体制で研いでました。
あえて何も言わずにホオッテおいたのですが、いつの間にやらカッコ良くなってきました。
すると砥ぎの方も自然と上手くなって来るもんなんです。まだまだですが(笑)
自分は弟子入りしてすぐ、まともに出来る仕事が無い為、朝から1日中砥ぎ物を
させられた日が何日か続きまして、その初日にあぐらをかいて研いでいたんです。。。
”ぺチン!”って、さしがねで親方に頭をやられました。
「十年早えんだよ‼」
そんな自分も40を超えて、親方です・・・早いもんですね(笑)
自分は腰を痛めてカズマの様に「正座」で研ぐのはきついので
現場が始まると足場を利用して立って砥げる「砥ぎ場」を作ります。
足場は網状になっているので水キレも良くとても助かります。
雨の日には砥げなくなっちゃうんですけどね・・・
棟梁 安食 保