BLOG-01棟梁日記
自然素材住宅のデメリット
こんにちは!
台風14号はとんでもない勢力で九州をはじめとする西日本に
大変な影響を与えましたね。。。
今回の台風で被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
さて、今回は自然素材について少しお話しさせて頂きます。
自然素材の良いところは沢山あるのですが、今回はデメリットから。。。
まずは、狂いですかね。。。
例えば、柱や梁の構造材。
弊社ではそれらを見えるように施工する真壁(しんかべ)を基本としています
素敵でしょ~♪
ただ、無垢の材木は湿度の高いときは空気中の水分を吸収してわずかに膨張し
湿度の低い乾燥時は水分を放出し収縮します。
よく無垢材は呼吸しているといわれますが、材木となった木は生きているわけではないので
呼吸しているのではなく、そういった性質があるのです。
特に、冬場の乾燥している時期は、木の水分も奪われると表現した方が良いでしょうか
放出するため、木自体が痩せたり、ねじれたり、割れたりします。
私たち人間も、冬になるとお肌が乾燥して、ささくれ立ったり、ひび割れしたりしますよね?
それと同じなんです。
夏の湿気の多い時期は膨れて、冬の乾燥時は痩せる。
この繰り返しで捻じれや、割れなどが出てしまい、例えば関連する建具などの動きが重くなったり
隙間が空いたりします。
勿論、建具などもカンナなどの大工道具で調整できるように制作しています。
ということで、住んでからのメンテナンスの手間が掛かるというデメリット
第2のデメリットは キズ
我が家のネコ、レン君です♡
かわいい~でしょ♪・・・違いました(笑)
我が家のリビングですが、杉のフローリングです。
12年になります。
わかりますかね。。。傷だらけですよね。
良い写真がなくてレン君にも登場していただきましたが、アップで見るとこんな感じ。
我が家にはネコが2匹いますので、傷は多いと思いますが全然気になりません。
メンテナンスは1年目にオイルを1回。2年目にもう1回です。
他には自然のモノですので、色合いなどに均一性がなく、個体差があります。
工業製品のように全て同じ!というわけにはいきません。
なので、こういった特性を「味」と捉えられない方は自然素材の家は絶対に避けるべきです。
ではどんな方が自然素材の家にむいているか。。。
例えば・・・革ジャンが好き!(私のこと(笑)
経年変化を楽しめる人!
家は建てた時が最高では困るのです。
住む人が愛情を込めて住むことで、家族と共に変化していく
そして自然素材の風合い、暖かみ、肌触り、空気感
30年後、家族の形も変わっていきます。
その時に、立て直すのではなく、落ち着いた雰囲気の中で暮らせる家。
革ジャンもしっかりメンテナンスしていけば一生着れるのです。
風合いが増し、自分の体形に馴染み、オンリーワンになっていく。
キズや、シミも全てが味になっていく。
そんな方には絶対にお勧めです。。。
いろんなメリット・デメリットがありますが
今日はちょっと角度を変えて書いてみました。。。
参考になったら幸いです。。。
棟梁 安食 保